子供の頃、初詣で願った事は-- Part2 (ムーアの法則)
2008-02-29


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最小部品コストに関連する集積回路におけるトランジスタの集積密度は、18〜24ヶ月ごとに倍になる。


これがインテルの創始者の一人であるゴードン・ムーアが唱えたムーアの法則です。



ぶっちゃけていうと、例えば今現在、価格ドットコムで人気ランキング1位のUSBメモリ8GBが3千円でした。

これが2年後の2010年には3千円で買えるのが16GBになるでしょう、というのがこの法則です。

これは別に占いでも何でもなく、過去の事実から導きだした事で恐らくこの通りになるでしょう。




ところで、これを使ってもうちょっと先の事を考えてみましょう。

人間の脳の容量ははっきり分っていませんが、大体10T〜100TB(1TB=1000GB)くらいではないかと言われているらしいです。



それでは西暦何年に3千円で、人間の脳をコピーできる容量(100TB)を買えるでしょうか?

さくっと計算すると2036年で128TBのUSBメモリ(その時USBという規格が残っているかどうか別として・・・)が3千円で買える事になります。

人間一人の人生の記憶が、ちっぽけなメモリに入ってしまうんです〜。不思議ですよね。



上記の例では容量だけですが、全く同じではありませんがCPUの計算能力も指数関数的に上がっていきます。



本当にこんな都合よく増えるのか、と思う人もいるかも知れませんが、少なくても半導体の集積回路がこの世に出てから30年程度はそういう傾向が続いていました。

それが明日突然その傾向が変わって進歩が止まる、という方がもっと不自然な話ですよね。



ですが実は今の半導体プロセスには物理限界があってそれが5nmくらいであろうと言われています。

更に細いパターンが作れたとしても、”幽霊は量子論で説明できる?”でも書いたようにある確率である範囲に信号である電子が意図したパターン以外にも現れます。

プロセスが狭くなってくると、簡単に言うとその確率で流していない隣のパターンまで信号が出てきてしまう(=漏れ電流)訳です。



今の半導体プロセスで128TBまでは増えないと考えたとしても、今は大体50nmプロセスくらいなので、少なくても今の100倍くらいのメモリ(800GBを3千円)は実用化される可能性が高いという事ですね。


ちなみによくネタにしているカーツ・ワイルも今の半導体プロセス自体には限界が来る、と明言しています。


ただ、他の人と違うのが、実現手段が変わってもそのまま進化していくと言っていることです。





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